活性汚泥中のグルコース·酢酸同化細菌のDNA安定同位体プローブ法による同定

  • 木戸 佑樹
    Department of Urban Engineering, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo
  • 春日 郁朗
    Department of Urban Engineering, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo
  • 栗栖 太
    Research Center for Water Environment Technology, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo
  • 古米 弘明
    Research Center for Water Environment Technology, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of Glucose- and Acetate-Assimilating Bacteria in Activated Sludge by DNA Stable Isotope Probing
  • 活性汚泥中のグルコース・酢酸同化細菌のDNA安定同位体プローブ法による同定
  • カッセイ オデイチュウ ノ グルコース ・ サクサン ドウカ サイキン ノ DNA アンテイ ドウイタイ プローブホウ ニ ヨル ドウテイ

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抄録

有機物除去は下水処理の基礎であるが,活性汚泥中の細菌の有機物利用特性については十分に明らかになっていない。本研究では,実規模の下水処理場から採取した活性汚泥にモデル基質としてグルコース,酢酸を投与し,これらを利用する細菌をDNA安定同位体プローブ法によって同定した。その結果,グルコース同化細菌としてAeromonas属,Enterobacteriaceae科などに近縁な細菌群が検出された。一方,酢酸同化細菌としては,Acidovorax属,Acinetobacter属などに近縁な細菌群が検出された。グルコースについて,異なる基質濃度,異なる採取日の汚泥を用いて同様の試験を行ったが,検出されたグルコース同化細菌に差異は見られなかった。いずれの基質を用いた場合も,培養後に検出された細菌群の多くは培養前の汚泥には優占しておらず,単一基質の添加が細菌群集構造を大きく変化させたことが確認された。

収録刊行物

  • 水環境学会誌

    水環境学会誌 36 (3), 77-83, 2013

    公益社団法人 日本水環境学会

参考文献 (30)*注記

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