ダパグリフロジンで血圧がnon- dipper型からdipper型に変わった2型糖尿病の1例

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タイトル別名
  • A Case of Type 2 Diabetes with a Change from a Non-Dipper to a Dipper Blood Pressure Pattern by Dapagliflozin

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抄録

ダパグリフロジンは,SGLT2阻害薬(selective inhibitor of sodium glucose co-transporter 2)のひとつであり,インスリンを介さずに血糖値を改善する作用機序を有する新規2型糖尿病治療薬である.その効果は血糖改善のみならず,血圧,脂質などへの多面的な作用がある.今回,2型糖尿病患者にダパグリフロジンを投与し,血圧がnon-dipperからdipperに改善した症例を経験したので報告する.60歳男性の2型糖尿病患者に対し,ダパグリフロジン5 mg/日を投与し,血圧への影響を評価した.血圧は,投与前,投与後8日目,14日目にABPM (24 hour ambulatory blood pressure monitoring) を測定した.24時間血圧は収縮期血圧:systolic blood pressure (SBP)/拡張期血圧:diastolic blood pressure (DBP) 131/87 mmHgから127/83 mmHgに低下した.中でも,夜間血圧は123/84 mmHgから116/75 mmHgに低下した.その結果,夜間血圧下降度は,9.6 %から12.8 %と上昇し,血圧はnon-dipperからdipperとなった.ダパグリフロジンは平均血圧のみならず,夜間血圧を降下させnon-dipperからdipperへ改善する可能性がある.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 38 (2), 149-153, 2016

    学校法人 産業医科大学

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参考文献 (8)*注記

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