JISに基づくコンピュータ化された防音保護具遮音性能試験装置の開発

  • 井上 仁郎
    産業医科大学 生体情報研究センター
  • 井戸田 望
    産業医科大学 産業生態研究所 産業保健管理学教室
  • 筒井 隆夫
    産業医科大学 産業生態研究所 産業保健管理学教室
  • 堀江 正知
    産業医科大学 産業生態研究所 産業保健管理学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Computerized Sound Attenuation Measurement System of Hearing Protectors Based on Japanese Industrial Standard (JIS)
  • JIS ニ モトヅク コンピュータカ サレタ ボウオン ホゴグシャオン セイノウ シケン ソウチ ノ カイハツ

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説明

防音保護具の遮音性能を測定するには. JIS T 8161に従って測定を行う. JISでは, 3つ以上の干渉性でない各々独立したノイズの発振器・1/3オクターブバンドフィルタ・増幅器・校正された減衰器・試験音の断続器などの組が必要であると記述されている. これを実現するには, 大掛かりな装置構成になり, 多くの費用と設置場所が必要になる. 本研究では, 4チャンネル試験音を作成するプログラムを開発し, D/A変換器から試験音を出力することによって, ノイズの発振器・1/3オクターブバンドフィルタという二つのハードウエアを削減することができた. また, マウス操作だけで防音保護具遮音性能試験を行えるように, ディジタル制御アッテネータを用いて試験音圧を自動的に制御するプログラムを開発した. さらに, 本装置の評価のために, JISに従った方法で耳栓の遮音性能を測定した. その結果, オージオメータと同等の操作性で合理的な遮音性能が得られ, 装置の有効性が確認できた.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 25 (3), 271-281, 2003

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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