Ischemic Ocular Motor Nerve Palsyを発症した末期腎不全患者の3例

小嶺 憲国, 大成 圭子, 村上 美紀, 川田 芳里, 鈴鹿 佳南子, 中俣 友睦

doi:10.7888/juoeh.28.57

Ischemic Ocular Motor Nerve Palsyを発症した末期腎不全患者の3例

DOI Web Site Web Site PubMed オープンアクセス

小嶺憲国

（医療法人）恵友会折尾クリニック
大成圭子

産業医科大学　医学部　神経内科学教室
村上美紀

むらかみ眼科医院
川田芳里

川田眼科医院
鈴鹿佳南子

（医療法人）恵友会折尾クリニック
中俣友睦

（医療法人）恵友会　城野クリニック

書誌事項

タイトル別名

Ischemic Ocular Motor Nerve Palsy in Three Patients with End-Stage Renal Disease

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説明

長期血液透析患者で外転神経単独の麻痺を発症した3例を経験した. その内2例は同側の眼痛を伴っていた. CTやMRIでは麻痺の原因となるような病変は見当たらなかった. 3例とも経過観察中に麻痺の回復を認めた. 以上の経過よりischemic ocular motor nerve palsyと診断した. 末期腎不全患者は, ischemic ocular motor nerve palsyの危険因子（高血圧, 糖尿病, 粥状動脈硬化）をしばしば有しているにもかかわらず, 本症の合併はまれである.