過重労働者の健康リスクマネジメントのためのアクションチェックリストの活用と評価

  • 中尾 智
    株式会社アルバック 人事部 健康推進室 産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室
  • 川瀬 洋平
    産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室 三菱化学株式会社 人事部 健康開発センター
  • 新見 亮輔
    産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室
  • 山下 真紀子
    産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室
  • 三觜 明
    中央労働災害防止協会 健康確保推進部 人材開発課
  • 福田 華名子
    東京商工会議所 産業政策部
  • 川波 祥子
    産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室
  • 廣 尚典
    産業医科大学 産業生態科学研究所 精神保健学研究室
  • 堀江 正知
    産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Use and Evaluation of Action Checklist for Health Risk Management of Employees Working Long Hours
  • カジュウ ロウドウシャ ノ ケンコウ リスク マネジメント ノ タメノ アクション チェックリスト ノ カツヨウ ト ヒョウカ

この論文をさがす

説明

本研究では, 長時間労働者に対する医師の面接指導を含めた過重労働対策の体制を効果的に構築するためのツールとして開発された「過重労働者の健康リスクマネジメントのためのアクションチェックリスト」(以下, ACL)を用いて, 過重労働対策をテーマとしたセミナーでの試用(以下, セミナー調査)および小規模事業場を中心とした40社を対象に介入研究(以下, 介入調査)を行い, その有用性の評価を試みた. 介入調査では, 回収率が不十分だったこと, 法令の適用前であったこと, 介入期間が短かった可能性があったことなどの要因により, 介入効果は得られなかった. 一方で, セミナー調査では, 約8割の参加者からACLの使用方法が理解でき, 事業場に戻ってからも利用できそうであるとした評価を得た. また, 過重労働対策で遭遇し得る仮想の事例に対しても, ACLの利用によって解決方法が検討しやすくなる可能性が示唆された.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 30 (4), 443-454, 2008

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ