播種時期と埋土深がハマヒルガオとハマエンドウの出芽と生残に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of sowing dates and burial depth on seedling emergence and survival of Calystegia soldanella Roem. et Schult. and Lathyrus japonicus Willd.
  • ハシュ ジキ ト マイドシン ガ ハマヒルガオ ト ハマエンドウ ノ シュツガ ト セイザン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ハマヒルガオとハマエンドウの出芽とその後の生残に関する知見を基に, これらを海浜に導入する際の指針を得ることを目的とした。北海道石狩浜で採取した両種子に硫酸処理を施して硬実休眠を解除し, 秋と夏に様々な埋土深で砂浜に播種して出芽と生残を調査した。ハマヒルガオの秋播きでは, 埋土深5 cmで最高の89%が出芽し, 埋土深が深くなるに従って, または埋土深1 cmで出芽率は低下した。夏播きでも埋土深5 cmで最高の出芽率を示したが, いずれの埋土深でも秋播きよりは低かった。ハマエンドウの秋播きでは, 埋土深1∼15 cmで60∼76%と比較的高い出芽率を示したが, 埋土深1 cmで最低の出芽率となった。夏播きでの出芽率は最高でも11%であった。両種ともに埋土深1 cmまたは夏播きで出芽率が低下したのは, 極めて高温 · 乾燥となる地表付近の乾砂層が原因であると考察した。両種で5 cm以下の埋土深の影響が異なったのは, 実生の土壌貫通力の違いであると考えた。両種共に秋播きでは春になって地下から再生したが, 全播種数から求めた再生率は前年の出芽率よりも低下した。無処理種子は両種とも播種時期, 埋土深に関係なく6%以下の出芽率となった。

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