イランの産業保健と労働安全

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  • Status of Occupational Health and Safety in Iran

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抄録

イランは最近の十数年間, 年率で平均6%の順調な経済成長を遂げてきた. イラン経済では, 石油と天然ガスの生産および石油化学や化学肥料などの石油関連産業が主要産業である. イランには200万の事業所があり, 1600万人の雇用者がいる. イランの労働安全衛生は主に二つの組織-産業保健業務と法制に関しては保健省, 労働安全関係の法律の制定や施行に関しては労働社会問題省-が統括している. 各省の調査官が産業保健と労働安全の関係法制に従って定期的な産業保健と労働安全の調査を実施している. もっとも多い労働災害は筋骨格系障害, 呼吸障害, 騒音による難聴, および職業性外傷である. 労働安全衛生の体制は, 責任体制が関係組織間で重複する複雑なものとなっており, 労働安全衛生の改善のためには, イランの大学, 企業および政府機関の三者間での緊密な協力と信頼できる基礎資料が必要とされる. この報告ではイランの産業保健と労働安全の現状と活動について概括する.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 33 (4), 283-291, 2011

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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