飛行時間法によるインフライト負パイ中間子の測定

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  • In Flight Negative Pion Assessments Using Time-of-Flight Technique

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抄録

高エネルギー物理学研究所のカウンター実験ホールT1チャンネルのパイ中間子ビームについて, 飛行時間測定法により, ビームで照射された組織等価物質から放出される中性子のエネルギースペクトルの測定と, ビームに混在する電子とミュー粒子の分離測定をこころみた. モーメンタム500MeV/cのパイビームで照射された組織等価物質からの中性子は, 液体シンチレーターNE-213を用いた波高分析回路でガンマー線と分離測定した. その結果, エネルギーと立体角に対する二重微分断面積は, 中性子のエネルギーが低くなるにつれて急激な立ち上りを見せ, 高エネルギー部では,断面積は小さいが約100MeVまで検出された. ビームに混在する粒子の分離測定は, 飛行距離10.6mで実施した. 200MeV/cのビームでは電子とミュー粒子と負パイの3個のピークが明らかに分離されたが, 300MeV/cではこの分離は明瞭ではなかった.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 6 (1), 57-65, 1984

    学校法人 産業医科大学

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