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- 松本 明博
- 大阪市立工業研究所 熱硬化性樹脂研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent Studies of Phenolic Resins cured through Addition Reactions
- フカ ハンノウ ニ ヨル フェノール ジュシ コウカ システム ノ ケンキュウ カイハツ ドウコウ
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説明
レゾールの硬化反応やヘキサメチレンテトラミンを硬化剤として用いるノボラックの硬化反応は縮合反応で進行するため, 硬化反応過程で種々の揮発物が副生する。しかし近年, 付加反応により硬化反応が進行する新しいタイプのフェノール樹脂の研究が各方面で行われている。本報では, 最近報告されている, 付加反応により硬化するフェノール樹脂中間体を, アリル基, マレイミド基, アセチレン基, ニトリル基およびベンゾオキサジン環を有するフェノール系化合物の順に整理し, これらの中間体の合成法, 硬化反応機構および硬化物物性について紹介した。これらの官能基を有するフェノール系化合物から付加反応により硬化した硬化物は, 従来のヘキサメチレンテトラミンを硬化剤として用いたノボラックからの硬化物よりも, 耐熱性, 靭性, 難燃性などの諸物性が優れていた。また, これらの樹脂組成物は, FRP分野への応用展開の可能性が示唆された。
収録刊行物
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- Journal of Network Polymer,Japan
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Journal of Network Polymer,Japan 25 (3), 158-166, 2004
Japan Thermosetting Plastics Industry Association
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680064825600
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- NII論文ID
- 130003389743
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- NII書誌ID
- AN10521608
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- ISSN
- 13420577
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2cXnvFCktrY%3D
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- NDL書誌ID
- 7092580
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可