メソゲン基を骨格とするエポキシ樹脂に脂肪族屈曲鎖を導入した硬化物の低温物性と網目構造

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  • Mechanical properties in the low-temperature region of cured epoxy resins containing mesogenic group and flexible aliphatic chains
  • メソゲンキ オ コッカク ト スル エポキシ ジュシ ニ シボウゾク クッキョ

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抄録

メソゲン基の一種であるビフェニルエーテルを骨格とするエポキシ樹脂に, 低温でも運動性の高い脂肪族屈曲鎖を導入し, このエポキシ樹脂硬化物の力学物性を検討した。その結果, 脂肪族屈曲鎖を導入したビフェノール型エポキシ樹脂硬化物は, 室温以下の低温域でも高い伸び及び靭性を示すことが明らかになった。また, この硬化系では, 引張り試験後の試料の破断面に明瞭な複屈折パターンが観察された。これらの結果は, 脂肪族鎖を導入したビフェノール型樹脂硬化系では, 平面構造のメソゲン基と運動性の高い脂肪族屈曲鎖の両者を網目鎖に含むため, 低温域でも外力の方向に網目鎖の配向が起こり, 硬化物が強靱化されたことを示すものと考えられる。

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