メチロールメラミンの立体配座に関する分子軌道法による考察

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タイトル別名
  • Theoretical Considerations on the Conformation of Methylolmelamines by the Molecular Orbital Methods

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説明

メチロールメラミン (MM) の立体配座を考える場合, (1) 1個のアミノ基に2個のメチロール基が付加したMMと1個づつメチロール基が付加した場合, (2) メチロール基が種々の立体配座をとる場合の2点を考えて安定な構造を考えなければならない。ここではモノ, ジ, トリメチロールメラミンに関し, 上記の2つの場合を考慮したモデルをつくり, CNDO/2法とEHMO法によって全エネルギーの計算を行い安定な立体配座を調べた。その結果, (1) 1個づつメチロール基が付加したものが2個同一のアミノ基に付加したものより安定である, (2) 分子内水素結合の可能性は小さい, (3) メチロール基はC-N結合軸のまわりに比較的容易に回転し, 空間的に自由な構造をとる可能性があること, (4) 電子密度の点からは未置換アミノ基のN原子がメチロール化されたアミノ基のN原子より負電荷が大きく, メチロールカチオンとの反応性が高いということが判明した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680066304256
  • NII論文ID
    130006886053
  • DOI
    10.11364/networkpolymer1980.2.5
  • ISSN
    21865361
    03884384
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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