親水性有機-無機ハイブリッド膜の調製とエタノール水溶液の透過分離に及ぼす膜構造の影響

  • 浦上 忠
    関西大学工学部, ハイテクリサーチセンター
  • 柳澤 祥平
    関西大学工学部, ハイテクリサーチセンター
  • 宮田 隆志
    関西大学工学部, ハイテクリサーチセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Hydrophilic Organic-Inorganic Hybrid Membranes and Effect of Their Structures on the Permselectivity for an Aqueous Ethanol Solution
  • シンスイセイ ユウキ ムキ ハイブリッド マク ノ チョウセイ ト エタノール スイヨウエキ ノ トウカ ブンリ ニ オヨボス マク コウゾウ ノ エイキョウ

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説明

近年, 有機材料と無機材料をナノメートルオーダーで複合化した有機-無機ハイブリッド材料に関する研究が様々な分野において注目されている。本研究では, 供給液による膜の膨潤の抑制を目的とし, 有機成分としてポリビニルアルコール (PVA) を, 無機成分として反応性官能基を有するアルコキシシラン縮合体 (oligosilane) を用い, ゾル-ゲル反応により新規な有機-無機ハイブリッド膜の調製を試みた。さらに, 得られた膜を用いてパーベーパレーション (PV) 法による96.5 wt%エタノール水溶液の透過実験を行い, その透過分離特性に及ぼす膜構造の影響ついて検討した。その結果, oligosilaneを含有させ, 熱処理を行うことによって膜の分離性が向上した。これは, 膜に熱処理を施すことによってPVAとoligosilaneの架橋反応が促進され, 膜がより密な構造へと変化し, 供給液による膨潤が抑制されたためであることが明らかとなった。

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