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- 北岡 伸一
- 国際大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A few cases where political history and economic history interact(SPECIAL LECTURE)
- 大会特別講演 政治史と経済史の交錯 : 近代日本の2,3の例について
- タイカイ トクベツ コウエン セイジシ ト ケイザイシ ノ コウサク : キンダイ ニホン ノ 2,3 ノ レイ ニ ツイテ
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抄録
歴史の大きな流れは経済で決まるが,その政策決定の中心にいるのは人間であり,彼らはそれぞれの利害や思想を持っている。経済的に好条件がそろっていても,誤った決定の結果,戦争になることもある。経済と政治は,それぞれ独自のダイナミクスで動き,相互に影響し合う。経済史と政治史もそういう関係にある。たとえば日露戦争後の満州経営においては,軍事的利害を主眼におくべきか否かという対立があったが,後藤新平は文装的武備という概念により,この対立を克服した。より長期的には,石橋湛山や清沢洌が,満州経営に関して根源的に鋭い指摘をしていた。なお満鉄は,アメリカにとってのパナマ運河と似た面があり,比較研究の発展を期待したい。対外政策は,強硬派と柔軟派とを区別するよりも,貿易を主眼とするか,そうでないかという違いが大きい。福沢諭吉や吉田茂は,強硬外交を唱えた人物と捉えられるが,むしろ貿易を主眼としており,その強硬論を領土拡大論者と同一に捉えるべきでない。近年,経済史と政治史の協力はいささか低調であり,今後の発展を期待したい。
収録刊行物
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- 社会経済史学
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社会経済史学 80 (1), 5-13, 2014
社会経済史学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680072746880
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- NII論文ID
- 110009823689
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- NII書誌ID
- AN00406090
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- ISSN
- 24239283
- 00380113
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- NDL書誌ID
- 025622153
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可