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- 平井 健介
- 慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程
書誌事項
- タイトル別名
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- The refined and white sugar market in East Asia, 1910s-1920s
- ダイ1ジ タイセンキ 1920ネンダイ ノ ヒガシアジア セイハク トウ シジョウ チュウゴク ニ オケル ニホンセイセイトウ ハンバイ ノ コウサツ オ チュウシン ニ
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抄録
本稿の主題は,東アジアにおける精白糖市場を取り上げ,日本精製糖の対中国輸出の考察を通じて,日台間砂糖貿易と東アジア間砂糖貿易との関係の一側面を解明することである。20世紀初頭の東アジアでは,精製糖の供給が過剰な日台間砂糖貿易圏(日本,台湾)と供給が不足な東アジア間砂糖貿易圏(中国,香港,ジャワ)とが,日本精製糖の対中国輸出を通じて,相互に依存する関係にあった。しかし,1920年代半ばに,中国に大量のジャワ白糖が輸入されるようになると,日本精製糖はジャワ白糖に対抗できず,日本市場の供給過剰問題を解消させる程に輸出を拡大できなくなった。日本精製糖がジャワ白糖に対抗できなかった要因は,白糖需要の増大に加え,白糖取引に利益を見出すようになった中国の砂糖問屋が,依然として根強い精製糖需要に対して,白糖を加工・偽造した「模造精製糖」を供給し,日本精製糖の販路を奪っていったことにあった。このように,1920年代に東アジア間砂糖貿易圏内で精白糖の生産と消費が完結するようになったため,日台間砂糖貿易の安定的な拡大は困難となった。
収録刊行物
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- 社会経済史学
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社会経済史学 76 (2), 225-246, 2010
社会経済史学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680076606976
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- NII論文ID
- 110009497907
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- NII書誌ID
- AN00406090
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- ISSN
- 24239283
- 00380113
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- NDL書誌ID
- 10933738
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可