書誌事項
- タイトル別名
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- Reorganization of Dairy Farming Areas under the Planned Adjustment System of Milk Production in Japan : With Special Reference to Aichi Prefecture
- ケイカク セイサン セイド ノ テンカイ ト ラクノウ チイキ ノ サイヘンセイ アイチケン ノ ジレイ オ チュウシン ト シテ
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抄録
生乳計画生産制度が導入された1979年度以降, 競争制限的作用の強い同制度とその運用方式が, 酪農地域の動向を強く規定してきた.本研究では, 計画生産期における酪農地域の再編成要因を, 制度運用の地域性との関連において検討した.1987年度以前は, 硬直的な制度運用が, 生乳需給をしばしば不安定化させていた.そこで, 各指定団体に対する生産枠の配分方式が改められ, 多頭育化が実現しやすくなった.その結果, 一部の生産県に生乳生産力が集中するなど, 生乳生産配置の再編成が生じた.次に, 愛知県を事例として, 一部地域に偏って多頭育化が進行した要因を検討した.県内で多頭育化志向が特に強かったのは, 乳業資本による垂直的統合を回避し, 有利な生乳販売条件を確保していた半島部3大組合だった.その一方, 都市化圧力に曝された大部分の酪農組合は, 新規投資の回避と短期的な利益獲得を求めた.そこで, 需給調整リスクの集中的負担を条件として, 計画生産枠の緩やかな移動を容認した.指定団体である愛知県酪連は, 計画生産枠の配分方式における選択性を高めたり, 期別制や夏季乳価を導入するなど, 独自の制度運用方式を採用して多頭育化を促進した.その結果, 特に1988年度以降, 半島部3大組合への生乳生産力の集中化と, 県内酪農家の階層分化が急激に進行した.このように, 地域独自の制度運用による競争制限的作用の緩和が, 酪農地域の再編成を招いていた.
収録刊行物
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- 経済地理学年報
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経済地理学年報 45 (3), 171-195, 1999
経済地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680096230528
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- NII論文ID
- 110002708176
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- NII書誌ID
- AN00071152
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- ISSN
- 24241636
- 00045683
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- NDL書誌ID
- 4859666
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可