中国における都市化と社会経済的地域構造の関連

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タイトル別名
  • A Study on the Relationship of Regional Urbanization and Socio-Economic Structure in China
  • チュウゴク ニ オケル トシカ ト シャカイ ケイザイテキ チイキ コウゾウ

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抄録

1980年代に入り, 中国では経済が急速に発展するとともに都市化が進行して, 国内の社会・経済的な地域構造の顕著な変化が起った. 本研究の目的は, この新しい段階における都市化のレベル, 都市化の要因, 都市化と社会・経済的地域構造との関係について明らかにすることである. この目的を達成するため, はじめに, 都市化の程度を表す指標を選択して, 30地域において都市化の地域構造を把握する. 中国における都市化の地域構造は5地帯に要約できたが, 都市化度に関する地域間の格差は大きい. ついで, 都市化と大きく関わる12の社会・経済的変数を因子分析により, 工業化段階, 工業構成, 農業効率の三つの共通因子に要約し, 地域的な社会・経済的格差を考察した. 以上をふまえ, 都市化度を被説明変数, 社会・経済的な3つの共通因子を説明変数とみなして重回帰分析を行い, 中国において都市化の規定要因を導出して都市化と社会・経済の相互関係を解明した. 都市化の規定要因によって, 30の地域は四つのクラスターに分類された.

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