書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on the True Density of Carbon Black
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説明
ベンゼン浸漬法によって, 各種カーボンブラックの真比重を測定した結果, 各種の脱気法を併用したものほど高い値が得られた。また測定精度を高めるためには,秤量時におけるベンゼンの蒸発を防ぐことが重要である。測定の結果,チャンネルブラックは真比重が小さく,ファーネスブラックでは揮発分が少なく,表面が平滑な試料ほど真比重が大ぎい。これはカーボンブラックの生成温度が高いほど真比重が大きいことを示すものと思われ,また真比重と表面の性質との比較から, 生成温度がカーボンブラックの諸性質を決定する重要な要因と考えられる。試料を窒素気流中で1300℃まで加熱した時の真比重増加の度合は,加熱前の真比重が小さいものほど大きく,チャンネルブラックが最大である。またどの試料も3200℃まで加熱しても, 真比重は黒鉛のそれにほど遠く, 一度ある段階まで黒鉛化したものは, 再び加熱しても完 全な黒鉛構造にはなり得ないことがわかる。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 66 (12), 1757-1759, 1963
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680098012160
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- NII論文ID
- 130004275839
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可