書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on Photoelectrochemical Cell Containing Methyl Viologen Redox System
- メチルビオロゲン サンカ カンゲンケイ オ モチイタ コウデンチ
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説明
メチルピオロゲン(MV)の酸化還元反応を電池のアノード反応に応用した光電池を製作し,その電池特性を調べた。MVは可視光を吸収しないが,適当な増感色素の共存下で還元が行なわれ,還元MVによる高い起電力が得られた。増感色素(D)としてはメチレソブルー(MB),リポフラピン(Rf)およびプロフラピン(Pf)を使用した。還元剤としてトリエタノールアミン(TEA)を用い,MV-D-TEAの系に光照射を行ない,アノード電位,アノード分極を記録した。MV-MB系ではアノード電位変化は小さく,MVは還元されていない。MV-Rf系では光照射によりRfは還元され,また還元Rfによって還元されたと思われる還元型MVのスペクトルが得られた。しかしアノード特性はMVの存在しない場合とほとんど同じであった。MV-Pf系では電位変化,最大電流値ともに大きな値が得られた。MV-Pf系についてさらにくわしく検討した。溶液のpH依存性を調べた結果,1.5時間光照射後のアノード電位変化,最大電流値ともpH9で最大になることが示された(MV,Pf,TEAの濃度はそれぞれ10-3,10-4,10-1mol/l,アノード電位-660mv対SCEおよび最大電流値220μA/cm2)。MC-キノン系試作光電池では開路電圧58m V,短絡時電流密度16.4μA/cm2という値が得られた。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 72 (1), 96-100, 1969
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680098451200
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- NII論文ID
- 130004278431
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- NII書誌ID
- AN00080721
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- NDL書誌ID
- 8198974
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可