メチレンジ尿素およびジメチレントリ尿素のメチロール化反応

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タイトル別名
  • Alkaline Meth-ylolation of Methylene-diurea and Dimethylene-triurea.

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説明

メチレンジ尿素およびジメチレントリ尿素をそれぞれホルムアルデヒドとアルカリ触媒で種々の条件下に反応させ,生成してくるメチロール化物を2 次元ペーパークロマトグラフィーによって検討した。メチレンジ尿素はそのメチロール化反応において低温,低アルカリ濃度の反応ではホルムアルデヒドに対してあたかも4官能性のように働き,モノ,ジ,トりおよびテトラメチロールメチレンジ尿素は容易に生成するが,ペンタ以上の多メチロール化物は生成しがたい。しかし高温,高アルカリ濃度の反応ではペンタおよびヘキサメチロールメチレンジ尿素の生成も容易になる。またジメチレントリ尿素は低温,低アルカリ濃度の反応では5官能性のことく働き,モノ,ジ,トリ,テトラおよびペンタメチロールジメチレントリ尿素は容易に生成するが,ヘキサ以上の多メチロール化物は極めて生成しがたい。しかし高温,高アルカリ濃度の反応ではヘキサ以上の多メチロール化物の生成も認められた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 64 (2), 385-389, 1961

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (1)*注記

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