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- 杉浦 正昭
- 工業技術院東京工業試験所第7部
書誌事項
- タイトル別名
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- Adsorption of Gelation on Silver Iodide Surface
- ヨウカギン ヒョウメン ニ オケル ゼラチン ノ キュウチャク
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説明
懸濁されたヨウ化銀粒子におけるゼラチンの溶液からの吸着機構を, ゼラチンの吸着量と粒子の電気泳動の測定によって研究した。吸着量の測定については, ゼラチンの吸着がヨウ化銀粒子の凝集の影響を受けることを考慮して, 0.01 および 0.001mol/l のヨウ化銀を含む2種類のゼラチン-ヨウ化銀ゾルを用いた。0.001mol/l のヨウ化銀を含むゾルから得たゼラチンの吸着等温線 (40℃) は 0.01mol/l のヨウ化銀を含むゾルから得たそれより, 低いゼラチン濃度で飽和値に達する。ゼラチンの飽和吸着量は分子量の増加とともに上昇し, またその pH 依存性では, ゼラチンの等電点 pH 4.7 において最も高い値を示す。これらの吸着量は 3.6~5.9mg/m2 である。0.001mol/l のヨウ化銀を含むゾルの電気泳動では粒子のζ電位はゼラチン濃度の増加とともに急激に一定値に近づく。これはゼラチンの吸着量が少ないところでも, ゼラチン分子によるヨウ化銀表面の被覆率が高いことを示す。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 73 (1), 92-96, 1970
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680099272576
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- NII論文ID
- 130004278866
- 40017751257
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- NII書誌ID
- AN00080721
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- NDL書誌ID
- 8199602
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可