アンチモン酸スズ陽イオン交換体の合成とそのイオン交換性

書誌事項

タイトル別名
  • Synthetic Inorganic Ion-Exchange Materials. VIII. Synthesis and Cation Exchange Properties of Stannic Antimonate
  • アンチモンサン スズ ヨウイオン コウカンタイ ノ ゴウセイ ト ソノ イオン コウカンセイ

この論文をさがす

説明

アンチモン酸スズはピロアンチモン酸カリウムと塩化第二スズ溶液との反応によって調製され,沈殿中のスズ,アンチモン(Sn/Sb)の比は反応溶液中のその比の増加とともに増加する。その比が0.25~5.0までは一定のアンチモン酸スズの存在は観察されなかつた。<BR>それらの沈殿はロ過し,塩素イオンが認められなくなるまで洗浄し,そして乾燥するとガラス状物が得られる。<BR>そのアンチモン酸スズについて,pH滴定曲線およびカリウムイオンの吸着量を測定した結果,典型的な弱酸性陽イオン交換体の性質を示す。<BR>陽イオン交換容量,酸性度,アルカリ金属イオンの選択性および通常試薬に対する安定性などはそれぞれのアンチモン酸スズ中に含まれるSn/Sb比の減少とともに増加する。logKd(K+)に対するlog[H+]またはlog[NH4+]の関係が傾斜(-1)の直線であることはアンチモン酸スズにおいて二つの一価陽イオンとの間に化学平衡があることを示す。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 70 (4), 440-444, 1967

    The Chemical Society of Japan

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ