書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Burning Intensity on Properties of Quicklime Prepared from Limestone
抄録
石灰石から生石灰をうる場合に焼成温度,時間が異なると,生石灰の性質に著しい差異が現われる。この変化のようすを嵩密度,空孔率,結晶粒子の大きさ,水和反応性で調べた。<BR>焼成温度が900℃ 程度の比較的低い場合には,生石灰は収縮をほとんど起さないが,焼成温度が高くなると石灰石は焼成中に収縮を起して次第に嵩密度の高いものになる。この嵩密度の増大は特に1100℃ 以上の温度で顕著である。嵩密度とは逆に空孔率は1100℃ 付近で急激な減少が起る。これに対して結晶粒径と嵩密度との相関は少なく嵩密度が大きく変わる温度が1100℃ 付近であるのに,粒子の成長の目立ちはじめる温度は1200℃ 付近である。このように物理的性質の異なる生石灰では当然化学反応性にも影響を与え,一例として選んだ水和反応によって反応性を調べたところ,1100℃以上の焼成生石灰はそれ以下の温度で焼成したものにくらべて反応性が著しく低下することが見られた。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 61 (8), 949-951, 1958
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680105374208
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- NII論文ID
- 130004274129
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可