石灰窒素,重焼成リン肥,カリ塩による粒状複合肥料の研究

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タイトル別名
  • Granulated Compound Fertilizers from Lime Nitrogen, Acidic Calcined Phosphate and Potassium Salts

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説明

石灰窒素,重焼成リン肥(以下重焼リンと略),カリ塩を,塩化物,硝酸塩,その他を成粒剤として加えて粒状化してから一定期間貯蔵して,全窒素の損失,ジシアンジアミドの生成,リン酸のク溶率を測定して成粒剤による有効成分保持の効果を検討した。<BR>カリ塩に塩化カリを用いたものはN-P-Kの比を13-11-11合計35,硫酸カリを用いたものはN-P-Kの比を12-14-8合計34,3成分以外に水酸化マグネシウム(以下水マグと略)を加えたものはN-P-K-Mgの比を11-10-9-5に配合して粒状物をつくり実験した。<BR>成粒物の窒素の損失は成粒時と貯蔵初期に僅かあるのみで成粒剤による影響は少ない。ジシアンジアミド(以下Dd-Nと略)生成抑制効果は,カリ源に塩化カリを用いた場合はCaCl2>MgCl2>HNO3,Ca(NO3)2>KNO3>H2Oの順に抑制される。これは石灰窒素単味,石灰窒素,溶成リン肥の場合とほぼ同様の結果を示した。硫酸カリをカリ源とした場合は成粒剤を添加したものが水のみで成粒したものよりDd生成量が多い。リン酸は水溶性リン酸が不溶化して, ク溶率も低下する。重焼リンと水マグを予じめ反応させて石灰窒素と配合ずると重焼リン単味のク溶率を維持することが出来る。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 61 (9), 1131-1133, 1958

    The Chemical Society of Japan

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