書誌事項
- タイトル別名
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- Boundary Lubrication Property of Phenylmethyl Silicone Oil
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説明
フェニル基の含有量を変化させたフェニルメチルシリコーン油について,室温から250℃ までの温度範囲で鋼-鋼間の動摩擦係数を振子型油性試験機で測定するとともに,室温における摩耗痕および焼付荷重を四球試験機で求めた。フェニル基の含有量が多いシリコーン油ほど動摩擦係数は各温度とも小さいが,摩耗痕が大きく焼付荷重が小さい傾向にある。<BR>フェニル基の含有量が増大するにしたがって,極性のあるSi-O結合が金属面上にあらわれやすくなり,それとともにclose packing の状態により近づきやすくなり,フェニル基の多い油ほど動摩擦係数が減少するものと考えられる。四球試験機では点接触部分が高温になるために,酸化されやすいフェニル基の含有量の少ない油ほどラッカー被膜が金属面上にできやすく,そのためにフェニル基の少ない油ほど摩耗痕が小さく焼付荷重が大きいものと考えた。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 61 (3), 367-369, 1958
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680106072704
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- NII論文ID
- 130004273981
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可