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- Minami Shin-ichi
- 大阪大学工学部応用化学教室
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- Ishino Toshio
- 大阪大学工学部応用化学教室
Bibliographic Information
- Other Title
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- 四塩化チタンとn-ブタノールの反応
Description
四塩化チタンとn-ブタノールを種々のモル比(n-BuOH/TiCl4=n) で反応させ, 生成物を蒸留によって分離し, その反応機構を明らかにした。すなわちnが2より小さいときはブタノールは完全に反応し,n=1のときは,主生成物はTiCl3(OBu)であり,n=2のときはTiCl3(OBu)とTiCl2(OBu)2が主生成物である。nが3以上になると加えたブタノールは一部未反応として回収され,同時に生成する塩化水素と反応して塩化ブチルと水を生じる。従来四塩化チタンとアルコールの反応においては,2置換体すなわちTiCl2(OR)2までしか反応は進まないとされていたが,nが3以上では明らかに3 置換体TiCl(OBu) 3 の生成が認められた。しかし, 4 置換体Ti(OBu) 4 までは反応は進まないようである。Ti(OBu)4,TiCl(OBu)3,TiCl2(OBu)2,TiCl3(OBu)の蒸気圧-沸点線図がえられたので,それらの蒸発熱の概略値を計算によって求め, それぞれ22.0,19.1,15.1,9.6k cal/molなる値をえた。
Journal
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- The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
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The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan 61 (1), 66-69, 1958
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680106417664
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- NII Article ID
- 130004273812
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed