非イオン性界面活性剤水溶液の曇点と流動性

書誌事項

タイトル別名
  • Clouding Points and Flow Properties of Aqueous Solutions of Non-ionic Surface Active Agents
公開日
1957
DOI
  • 10.1246/nikkashi1898.60.1539
公開者
The Chemical Society of Japan

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説明

非イオン性界面活性剤は一般に,その水溶液の温度を上昇していくと,曇点以上で白濁する性質を有する。これはポリオキシエチレン基のエーテル結合のところにある水和が,加熱によって次第に破壊され,その結果活性剤が水溶性を失うことによるものとされている。一方活性剤水溶液の流動性は,そのミセルの水和力に密接な関係があるものと思われるので,本報では,非イオン性界面活性剤水溶液の粘性挙動とそのミセルの水和性との間の関係を明らかにするために,前報と同一の傾斜型粘度計を使用し,各温度における種々の非イオン性界面活性剤水溶液の粘度を測定し,ηrelt(温度)およびηrel~Tmaxとこの曇り現象とをそれぞれ比較検討した。その結果水溶液のηreltは一般に曇点よりはるかに低い温度で極大となり,むしろ曇点では注目すべき変化がないこと,およびその水溶液は,このηrelが極大となる温度の前後において,最も非ニウトン粘性を示し易くなる(温度がそれより高くても低くてもニウトン性)ことが明らかとなった。このことは同一温度における(たとえば25℃)非イオン性界面活性剤水溶液の粘性挙動が,ポリオキシエチレングリコールの重合度によって相違し,それが疎水基に対しある範囲内にあるときに,粘度も高くかつ最も非ニウトン粘性を示し易くなることに対応している。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 60 (12), 1539-1542, 1957

    The Chemical Society of Japan

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