水素の存在下におけるメタンの熱分解によるアセチレンの合成研究

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of Acetylene by Thermal Cracking of Methane in the Presence of Hydrogen.

説明

メタンの熱分解でアセチレンを生成せしめる反応でカーボンおよびポリマーの副生を抑制する一つの試みとして,メタンを水素で希釈してほぼ常圧で熱分解を行なった。実験の目的が一般的な基礎データをとることにあるので,分解装置としては石英製の反応管を使用し電気炉で外熱する方法を採用した。その結果水素はこれらの副生成物を極めて顕著に抑制し,反応温度1,400℃においてはメタンを約3倍の水素で希釈した時,アセチレンの収率が最もよく約73%に達し,アセチレンとエチレンの収率の和は85%になった。また水素の希釈割合が増すと接触時間が長くなるので,反応の制御が,容易となる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 62 (11), 1677-1681, 1959

    The Chemical Society of Japan

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