脂環式ケトンとホルムアルデヒドから得られる多価アルコール類と二塩基酸との反応

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タイトル別名
  • Reaction between Dibasic Acids and Polyhydroxymethyl Compounds from Alicyclic Ketones and Formaldehyde
  • シカンシキ ケトン ト ホルムアルデヒド カラ エラレル タカ アルコールルイ ト ニ エンキサン ト ノ ハンノウ

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抄録

2,2,6,6-テトラメチロールシクロヘキサノール(TMC),2,2,6,6-テトラメチロールシクロヘキサノン(TMCN)および2,2,5,5-テトラメチロールシクロペンタノン(TMPN)と各種二塩基酸とのポリ縮合反応を検討した。<BR>TMCと二塩基酸とのポリエステル化反応は非常に容易で,4:3モル比でも非常に高いカルボキシル基反応率までゲル化するこTMCと二塩基酸とのポリエステル化反応は非常に容易で,4:3モル比でも非常に高いカルボキシル基反応率までゲル化するこめと考えられる。TMCNあるいはTMPNと二塩基酸との反応ではケトアルコールの分子間反応が主反応と考えられ,そのゲル化点のカルボキシル基反応率は4価アルコールと2塩基酸とのポリ縮合反応として計算された理論ゲル化点のそれに比べて著しく小さい。しかし,TMCNはTMPNと異なり,シス~トランス転位が起こらないような無水二塩基酸と反応させた場合に,水酸基過剰の系においても半エステル化以上にはエステル化が進まず,ゲル化もしなかった。これら各メチロール基の反応性の相違を上記3種の多価アルコールの立体構造と結びつけて論じた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 72 (6), 1384-1388, 1969

    The Chemical Society of Japan

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