流動化法によるエチレンの高温塩素化反応

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タイトル別名
  • High Temperature Chlorination of Ethylene Using Fluid Bed Reactor

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説明

エチレンの高温塩素化反応に流動化法を適用し,塩化ビニルを主生成物としてうるための条件を検討した。<BR>塩化ビニルを主生成物として得るためには,450~500℃ の反応温度が好ましいが,流動層を用いて反応せしめる場合には反応がほとんど断熱的に行なわれることおよび副反応生成物量がエチレンの過剰率によって定まることによってエチレン対塩素モル比が制限を受け2.5対1から4対1の範囲が望ましいことが判明した。また流動粉体として活性炭粉末,炭化ケイ素,砂,硬質ガラス粉末の4種類を用いて反応せしめた結果,反応成績は流動粉体の種類によらず,熱逓伝体として有効な物質ならば使用可能であることが明らかとなった。さらにこれら熱逓伝体が反応に及ぼす影響は,粒子表面に析出した炭素表面の性質によるものと考えられた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 72 (8), 1891-1896, 1969

    The Chemical Society of Japan

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