2, 21-アゾビスイソプチロニトリルによる塩化アリルオリゴマーと塩化ビニルの共重合

書誌事項

タイトル別名
  • The Copolymerization of Allylchloride Oligomer and Vinyl Chloride with Azobisisobutyronitrile as Catalyst
  • 2 , 2 -アゾビスイソブチロニトリル ニ ヨル エンカ アリル オリゴマー ト エンカビニル ノ キョウジュウゴウ

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説明

熱重合により生成する塩化アリルナリゴマーの性質と構造を検討した。このオリゴマーは微黄色粘稠性の樹脂状物質で, ベンゼン, アセトンには溶けたが, メタノール, シクロヘキサンには溶けなかった。また, このオリゴマーは末端にビニル基をもち, その重合度は約13~20 であることがわかった。このオリゴマーと塩化ビニルの共重合反応を, 2, 2'-アゾビスイソブチロニトリルを用いて行なった。各モノマーの共重合反応性比は, r1 ( 塩化ビニル) = 0.63, r2(オリゴマー) = 0.33 であった。共重合体の赤外線スペクトルには, ポリ塩化ビニルの吸収とオリゴマーのクロルメチル基の吸収を示した。共重合体のX 線回折は2θ=16.8 °と24.0° に主なピークを示し, これらの強度はオリゴマー含有量の増加につれて減少した。また, 共重合体の融点およボ示差熱分析の吸熱ピークの位置はオリゴマーの量には無関係に一定であった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 71 (5), 745-749, 1968

    The Chemical Society of Japan

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