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- OKAZAKI Kaoru
- 東洋曹達研究部
Bibliographic Information
- Other Title
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- 金属塩化物によるプロピレンオキシドの重合
Abstract
新しい触媒の開拓のために,種々の金属塩化物によるプロピレンオキシドの重合を行ない,つぎの結果を得た。(i)塩化鉄触媒で,重合温度を40℃,60℃,80℃,100℃ とし,エーテル中18時間重合での,触媒量,収率,還元粘度,重合温度の間の関係を調べたところ,重合温度は約80℃ が,触媒量はモノマーに対し約1mol%が最大の収率,還元粘度を与えることがわかった。またこの際,触媒濃度がある値のとき収率,還元粘度に極大値を生ずるが,これにっいての説明を試みた。(ii)塩化鉄を触媒とし,エチルエーテル中での重合では,重合速度は溶液の誘電率に依存していることを見出し,その際の速度定数の値を決定した。(iii)種々の金属塩化物,すなわちチタニウム,ジルコニウム,スズ,クロム,モリブデン,マンガン,鉄,コバルト,ニッケル,銅の各塩化物を触媒として80℃ で重合を行ない,得られたポリマーの収率,粘度の値を比較した結果,周期律表上チタニウムから銅にいたる金属原子の塩化物では,鉄の塩化物触媒が最大の収率,粘度を与えることがわかった。
Journal
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- The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
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The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan 64 (2), 342-345, 1961
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680108155904
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- NII Article ID
- 130004275070
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed