塩化ビニル製造工業で副生する高沸点不純物の定性

書誌事項

タイトル別名
  • Qualitative Determination of High-boiling Materials as By-products in Vinyl Chloride Manufacture
  • エンカビニル セイゾウ コウギョウ デ フクセイ スル コウフッテン フジュンブツ ノ テイセイ

この論文をさがす

抄録

塩化ビニルを工業的に製造するさいに,多種類の不純物が副生する。アセチレンと塩化水素を原料とする塩化ビニル製造工程において, 副生する不純物のうち, 塩化ビニルよりも沸点の高い成分を濃縮し, 分取ガスクロマトグラフにより高沸点物を分取した。<BR>この高沸点物のスペクトロメトリー(赤外吸収スペクトル,質量スペクトル)および元素分析,その他物理恒数の測定を行なうとともに,他方,化学定性反応処理(臭素付加反応,重亜硫酸ナトリウム付加反応)した高沸点物の濃縮試料のクロマトグラムおよびガスクロマトグラフより分離溶出する成分の炎色反応から高沸点物を定性的に分類した。それより,推定される物質を合成し,スペクトロメトリーおよびガスクロマトグラフィーにより, 同定確認した結果, 高沸点物質として検出した26 成分のうち, 19 成分を定性することができた。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 71 (4), 488-491, 1968

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ