低誘電体損材料としてのワラストナイト磁器

書誌事項

タイトル別名
  • Low-loss Dielectric Ceramics from Wollastonite

抄録

ワラストナイト80%,粘土10~15%,リン酸アルミニウム,炭酸バリウム,酸化トリウム,ホウ酸鉛,酸化チタニウムおよび力焼タルクをそれぞれ5~10%配合して損失係数0.0015~0.0091(1Mc/secおよび2Mc/sec)をもつ低誘電体損磁器をつくった。これらの成分を湿式法で十分に混合し, 乾燥後500kg /cm2 でステンレス成形器中で加圧成形して1200~1290℃ で熟成させる。これら焼結体はほとんど0%に近い吸水率,気孔率を有し,ステアタイトあるいはホルステライトよりもすぐれた耐熱衝撃性をもっており, 20~600℃ における線膨張係数は4.8~9.5 ×10-6, 200℃ における熱伝導率は2.1~ 4.2× 10-3 cal/cm・sec・℃ である。<BR>なお,各種成分配合物の熱変化過程を示差熱分析により追究するとともに,焼結体の構成成分をX線回折によって検討した結果,主要構成鉱物はαまたβワラストナイトであることを明らかにした。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 69 (5), 1029-1032, 1966

    The Chemical Society of Japan

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