亜塩素酸ナトリウムの安定度

書誌事項

タイトル別名
  • Genzo Ishi 1011

説明

亜塩素酸ナトリウムの分解温度を測定するために,電気炉中に少量の試料を入れ,次第に温度上昇させて観測した。急激なガス発生のあるところがこの分解温度であり,これは158℃と測定された。このときの分解生成物を分析した結果,全体の97%がつぎの反応式に基づく分解をした。<BR>3NaClO2=2NaClO3+NaCl<BR>また,亜塩素酸ナトリウムを135℃で4時間加熱したときの純度の変化を測定して分解率とした。別に分解の伝播速度を測定した結果,結晶粒度の細かいものは伝播速度が低下するが,不純物は分解を促進し,特に木炭粉末はいちじるしく促進した。<BR>このときの分解生成物は塩化ナトリウムのみで,塩素酸ナトリウムや亜塩素酸ナトリウムは全然含まれていなかった。反応式はつぎのとおりである。<BR>NaClO2+C=NaCl+CO2

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 65 (7), 1011-1013, 1962

    The Chemical Society of Japan

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