ビニルホスホン酸ジエチルの重合性

書誌事項

タイトル別名
  • Polymerization of Diethyl Vinylphosphonate

説明

ビニルホスホン酸ジエチルCH2=CHP(O)(OC2H5)2(M2)の重合性を検討した。ラジカル単独重合では高重合度のポリマーは得られない。スチレン(M1)とのラジカル共重合実験によってつぎのような単量体反応性比を得た。r1=8.87±0.14,r2=0.06±0.02<BR>スチレン,アクリロニトリル,メタクリル酸メチルに対するビニルホスホン酸ジエチルのラジカル共重合性は小さい。グリニャール試薬,ナフタリンナトリウムなどによってビニルホスホン酸ジエチルは重合し,アニオン重合性の大きいビニル単量体であることがわかる。グリニャール試薬による低温重合によって,極限粘度1.78dl/gのポリビニルホスホン酸ジエチルを得た。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 65 (5), 811-815, 1962

    The Chemical Society of Japan

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