シクロペンテンの熱的脱水素反応-シクロペンタンの熱分解反応についての考察-

書誌事項

タイトル別名
  • Thermal Dehydrogenation of Cyclopentene -A Consideration Relating the Pyrolysis of Cyclopentene-
  • シクロペンテン ノ ネツテキ ダツスイソ ハンノウ シクロペンタン ノ ネツ ブンカイ ハンノウ ニ ツイテ ノ コウサツ

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説明

シクロペンテンの熱分解反応を反応温度416~532℃,初圧12~30mmHg,反応時聞5~600分の範囲で静置式装置をもちいておこなった。反応はシクロペンタジエンと水素を生成する単純な脱水素反応とみなすことができる。圧力の経時変化より反応は1次反応速度式にしたがい,反応速度定数はlogk=13.34-59,900/4.575Tによってあらわされることが明らかとなった。上記の速度定数をもちいてシクロペンタンの熱分解反応について検討した。シクロペンタンの熱分解反応のうち脱水素反応については従来シクロペンテンをへてシクロペンタジエンを生成する2段階の逐次反応が提案されていたが,そのほかに直接シクロぺンタンからシクロペンタジエンを生成する反応をも考慮しなければならないことが示された。この反応は661℃においては全反応の約10%を占めているが,低温ではより重要な反応と考えられる。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 70 (3), 307-311, 1967

    The Chemical Society of Japan

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