コンゴーレッドの染着濃度と繊維の二色性定数の変化

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タイトル別名
  • Dichroic Constant of a Fibre Dyed with Congo Red and its Degree of Dyeing

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説明

繊維の二色性定数fDは染色濃度によって変化し,いわゆる過染色現象を呈すると一般に信じられているが,一定染色濃度のコンゴーレッド染色繊維を同一波長の光に対しコンゴーレッドの色調を赤から青に変えたり,同一色調の繊維に対し波長を変えたりして吸収係数を変えるとfDが変化すること,また過染色現象を示さない染色皮膜より幅0.2mm以下に切った繊維形試料のfDは幅が狭くなるほど小さくなることを見出した。これより過染色現象は繊維を透過した光に縁辺で屈折散乱された光が混入しているために起ると推定し,正しいfDを得るための補正法および迷光を遮断して測定する直接法を試みた。両法の結果はよく互に一致し,また染着濃度に関係なく一定に得られることは皮膜の場合と同様であった。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 63 (1), 145-148, 1960

    The Chemical Society of Japan

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