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- 谷 忠昭
- 富士写真フイルム(株)足柄研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Relation between Molecular Structure and Absorption Peak Wavelength of Dyes
- シキソ ノ ブンシ コウゾウ ト キュウシュウ ハチョウ ノ カンケイ
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説明
写真用色素の分子構造には奇数個の構成単位からなる鎖状共役系が本質的に重要である。写真用色素の吸収波長に対する置換基効果をHMO法の計算に基づいて検討し,以上のようにまとめた。(1)鎖状共役系の二つの限界構造式の一方が他方よりエネルギーが高い場合には, 共鳴が十分に行なわれず吸収波長は短い。(2) 鎖状共役系の末端から数えて奇数番目の-CH=を-X=で置換すると, 吸収波長は短くなる。大きな浅色効果。(3) 鎖状共役系の末端から数えて偶数番目の-CH=を-X=で置換すると,吸収波長は長くなる。大きな深色効果。(4) 鎖状共役系の末端から数えて奇数番目の-CH=を-CX=となすときは, 吸収波長は長くなる。小さい深色効果。(5) 鎖状共役系の末端から数えて偶数番目の-CH=を-CX=となすときは小さい浅色効果。(6) 鎖状共役系に置換基として芳香環を導入すると, 吸収波長は長くなる。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 72 (9), 1957-1964, 1969
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680109172608
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- NII論文ID
- 130004097509
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- NII書誌ID
- AN00080721
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- NDL書誌ID
- 8199541
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可