Studies on Formation and Action of Hinokitiolin Aqueous Solution -Inhibition of Metal Corrosion

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  • 水溶液中のヒノキチオールの状態および挙動- 金属の腐食抑制-

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従来水溶液中で取扱われたトロポロン類の研究には,ポーラログラフ,オシログラフ,紫外吸収スペクトル,酸解離定数などの測定および塩類の生成などに関するものがある。<BR>著者らは水溶液中におけるヒノキチオールの金属腐食抑制についての研究を行ない,次に示すような結果が得られた。酸性および中性溶液中では,主としてヒノキチオールの陽イオンが軟鋼の表面に吸着して陰極インヒビターとして挙動した。塩基性溶液中ではヒノキチオールが金属表面でキレート結合を生成した。硫化水素含有35%炭酸カリウム溶液中においてヒノキチオール1.0g/lの添加により不銹鋼の腐食を抑制する。クロム酸カリウムと共存して少量でも継続して陽極インヒビター効果を現した。<BR>なお,トロポロン類は水溶液中で両性電解質であり両性化合物であり,ミセルを形成することも明らかとなった。そして水溶液中の平衡状態図を示した。

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