The Oxidation and Reduction Properties of Nickel Oxide-Aluminium Oxide Catalyst. I.

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  • 酸化ニッケル-酸化アルミニウム系触媒の還元および酸化性状(その1)
  • サンカ ニッケル-サンカ アルミニウムケイ ショクバイ ノ カンゲン オヨビ サンカ セイジョウ 1

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酸化ニッケル- 酸化アルミニウム系触媒などを用い, 都市ガス工業で行なわれているサイクリックプロセスによって, 炭化水素の部分酸化反応を行なうと,ブロー期の後に一時的に触媒活性が低下する現象が見られる。その原因を検討した。<BR>触媒は湿式混合法で調製し酸化ニッケルを10wt% , 酸化アルミニウムを90wt% 含有し, 1000℃ , 2 時間の焼成を行なったものである。触媒の焼成時,水素還元時,反応時および空気酸化時の構造をX線回折と自動記録式熱天秤を用いて研究した。また触媒の活性試験はn-ヘキサン-スチーム反応によった。<BR>その結果,焼成時の触媒中のニッケルの大部分はニッケルアルミネート(スピネル)であり,スピネルは水素還元によって970℃ までに全量が還元され金属ニッケルを析出する。反応時には850℃ ですでにスピネルの大部分は還元されて金属ニッケルを析出する。また還元後の触媒を空気酸化すると600℃ 付近までに還元ニッケルの大部分は酸化される。また100℃ 以下の低温で酸化される部分が存在する。酸化を受けるとニッケルはただちにスピネルへと移行する。したがってブローによって起こる触媒活性の低下は触媒調製期に析出した金属が空気酸化され,担体の酸化アルミニウムと結合してスピネルを形成することに基因するものと思われる。

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