塩化ビニルと高級アルキルビニルエーテルの乳化共重合

書誌事項

タイトル別名
  • Copolymerization of Vinyl Chloride with Higher Alkyl Vinyl Ethers in Emulsion

抄録

塩化ビニルとn-オクチルよりn-オクタデシルにいたるアルキルビニルエーテルの乳化共重合と,得られた共重合体の性質について検討を行なった。<BR>乳化重合の水溶液のpHは7~8が適当であり,モノマー組成においてビニルエーテルを多くすると,重合体収率,ηsp/C,重合速度は減少する。また乳化重合では塊状重合より共重合し難く,アルキル炭素数の大きいものほど共重合しにくい。したがって多量のビニルエーテルを含む柔軟な共重体は得られなかった。<BR>共重合体中のビニルエーテルが大となるほど, 引張り強さ, 硬度, 軟化温度は低下し, 熱安定性は向上の傾向を示す。特に軟化温度はアルキル炭素数の大きいビニルーテルほど低下がいちじるしい。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 63 (10), 1798-1801, 1960

    The Chemical Society of Japan

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ