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- 府川 幸資
- 日本カーバイド工業株式会社魚津工場研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on Gelation and Fusion of Chlorinated Polyvinyl Chloride
説明
塩素化ポリ塩化ビニル(PVC)のゲル化,溶解機構を,プラストグラフとB型回転粘度計により検討した。これらの方法はすでに報告したものと同じである。塩素化PVCはPVCを水中に懸濁させながら塩素化した。B型回転粘度計による有機溶媒中での測定より,一般に60~66%の塩素含量のものが最大の溶解性を有する。しかし個々の溶媒により,この溶解性の極大の塩素含量は多少異なる。塩素化PVCの溶解過程における粘度変化は,溶解性の増大,重合度の低下とポリマー分子の運動性を仮定することにより明らかにされる。しかしシクロヘキサノン溶媒のときには塩素化PVCの溶解性はPVCよりも低下する。PVC粉末の表面状態は塩素化により変化しない。それ故,溶解性最高の塩素化PVCはゲル化速度が最大である。一般にプラストグラフによる濃厚溶液の粘度変化は,B型回転粘度計による比較的希薄な溶液での挙動と本質的には同じである。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 67 (5), 843-847, 1964
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680109504384
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- NII論文ID
- 130004276418
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可