Graft Copolymerization of Methyl Methacrylate on Polyvinyl Alcohol

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  • ポリビニルアルコールへのメチルメタクリレートのグラフト重合
  • Graft copolymerization by a preirradiation method

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Abstract

ポリビニルアルコールを幹ポリマーとして,セリウム塩を開始剤に用いてメチルメタクリレーナのグラフト重合を検討した。<BR>(1)触媒濃度に関しては重合率について極大値を示す曲線関係がえられた。非常に低い触媒濃度においても,極あて高い収率を示す。熱水抽出でえられた未反応ポリビニルアルコールの重合度は,触媒濃度の増大とともに低下し,しかもその量も多いことから,ブロック重合の可能性が大きい。(2)幹ポリマーの重合度はグラフト重合に無関係である。(3)セリウム塩は,ポリビニルアルコールを酸化して主鎖の切断をおこす。セリウム塩の濃度の増大とともに,ポリビニルアルコールの重合度は低下する。切断数とセリウム塩濃度との関係を求めた。(4)硝酸濃度の増大とともグラフト量は大きくなるが,硝酸が存在しない場合は,ほとんどグラフト重合は進行しない。この点セルロースの場合とかなり異なっている。(5)ポリビニルアルコール膜の結晶化度とグラフト量との関係を検討した。結晶化度の増大とともに,グラフト量は直線的に減少し,グラフトは非結晶部分におこる。(6)ポリビニルアルコール--メチルメタクリレートグラフト重合物を,ピリジンと無水酢酸のアセチル化剤で完全にアセチル化を行ない,ポリ酢酸ビニル--メチルメタクリレート重合物を合成し,その溶解性等を検討した。

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