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- KOUSAKA Toru
- 日本瓦斯化学工業(株)平塚研究所
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- SHONO Tatsuya
- 京都大学工学部合成化学教室
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- ODA Ryohei
- 京都大学工学部合成化学教室
Bibliographic Information
- Other Title
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- トルイル酸誘導体からのポリアミドーイミド
Description
ミ新しいトリカルボン酸の合成を目的として, m-ならびにp-トルイル酸エステルと無水マレイン酸をラジカル的に反応させ, トルイル酸のメチル基の部分に無水マレイン酸が付加した構造を持つトリカルボン酸を合成した。このトリカルボン酸はその構造からも明らかなように, 同一分子内に芳香族性と脂肪族性のカルボキシル基を含む新しい多塩基酸であり, 各種重縮合系高分子原料としての応用が考えられるが, ここでは各種ジアミンと重縮合させていったんポリアミド酸としたのち環化させてポリアミド- イミドとし, その性質の一, 二を検討した。<BR>このポリアミド酸はアセトン, メタノール, クロロホルム, ベンゼンなどの通常の溶媒には不溶であり, ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド, ジメチルスルポキシド, N-メチルピロリドン, ヘキサメチルホスホルアミドなどの極性有機溶媒には可溶であり, ジメチルホルムアミド中における還元比粘度は0.23~0.34であった。また, このポリアミド酸を脱水閉環させて得られるポリアミドーイミドはその主鎖構造から予想される以上の耐熱性を示し, 窒素ガス中では約450℃ までの加熱に対しほとんど安定であった。
Journal
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- The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
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The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan 71 (10), 1738-1741, 1968
The Chemical Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680109890816
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- NII Article ID
- 130004278038
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed