ブラジル産リン酸アルミニウム鉱の鉱物組成と熱的性質

書誌事項

タイトル別名
  • The Mineral Composition and Thermal Behavior of the Aluminium Phosphate Ore of Brazil

抄録

ブラジル産リン酸アルミニウム鉱の鉱物組成を明らかにするため,,試試料料のの顕顕微微鏡鏡観観察察おおよよびびXX線線分分析析をを行行ななっったた。。そそのの結果Trauira島の下部, 中部はWardite,Crandalliteを主成分とし, その上部ではVariscite,goethite, hematiteを主成分とすることが明らかとなった。またPirocaua丘の試料の主成分は, augelite,hematite,goethiteで, 少量のdufrenite,crandallite , warditeを含むことがわかった。<BR>次に上記の結果ならびに次報の試料の化学分析結果より,経済的に有望と考えられるTrauira島の下部,中部の試料について, 示差熱分析および焙焼物のX 線分析を行なった。その結果, 130℃ , 400℃ 付近の弱い吸熱反応は結晶水の放出によるものであり, 55 ℃ 付近の強い吸熱反応は, wadite, crandallite の結晶崩解による脱水反応であって, この温度で試料は非晶質となることを知った。更に750 ℃ 付近の強い発熱反応は, α-cristobalite型AlPO4と3CaO・5Al2O3 の結晶生成によるものであることを明らかにした。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (9), 1642-1645, 1965

    The Chemical Society of Japan

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