Effects of Vinyl Monomer Species on Retardation Factors of Antioxidants in Radical Polymerization

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  • 酸化防止剤のラジカル重合阻止効率におよぼすモノマー種の影響
  • サンカ ボウシザイ ノ ラジカル ジュウゴウ ソシ コウリツ ニ オヨボス モノマ イッシュ ノ エイキョウ

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酢酸ビニル,スチレン,およびメタクリル酸メチルのラジカル塊状重合反応速度におよぼす各種酸化防止剤,および類似化合物の阻止効果を検討した。その結果,共重合におけるモノマーの反応性を支配する2因子のうち,モノマーの極性因子よりも共鳴因子の方が,酸化防止剤,および類似化合物の重合阻止効率に大きい影響をおよぼすことがわかった。さらにモノマーの共鳴因子が大きくなるほど,供試添加剤間の阻止効率の差が減少すると同時に,阻止効率が低下することがわかった。また,モノマーの共鳴因子が小さい時はアミン系化合物の重合阻止効果が高く,モノマーの共鳴因子が大きくなるにつれて,アミン系化合物の重合阻止効果は低下し,むしろフェノール系化合物の効果の方が,高くなってくることがわかった。しかし,共鳴因子がさらに大きくなると,いずれの酸化防止剤,ならびに類似化合物の重合阻止効果も急激に減少する。また,単純LCAO-MO法で計算した供試添加剤のラジカル反応性指数,求核反応性指数,求電子反応性指数,ならびにポーラログラフ酸化半波電位とラジカル重合遅延効果との関係は,ビニルモノマー種には無関係で,いずれも同じ傾向を示すことが判明した。

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