ペンタクロルフェノールのポリオキシエチレン誘導体

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タイトル別名
  • The Polyoxyethylene Derivatives of Pentachlorophenol
  • ペンタクロルフェノール ノ ポリオキシエチレン ユウドウタイ

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説明

カリウム・ペンタクロルフェノラートと,トリ-~ペンタオキシエチレングリコールクロルヒドリン, およびトリ- ~ べンタオキシエチレングリコールジ塩素化物とのWilliamson縮合によってφ(CH2CH2O)35H,φ(CH2CH2O)3~5φ,およびφ(CH2CH2O)24CH2CH2Clの3 種の型のPCPポリオキシエチレン誘導体を合成し, それらの抗菌性を結核菌, 糸状菌,白癬菌について測定した。いずれの菌に対しても,トリ~ ペンタの範囲では末端に水酸基をもつφ(CH2CH2O)35Hが他の二者にくらべ有効で,中でもトリオキシエチレン基とペンタオキシエチレン基をもつものがすぐれていた。これらの誘導体は,ジフェニルエーテル型のものと,トリオキシエチレングリコールPCPエーテルを除き,室温ではすべて粘稠な無色の液体でポリオキシエチレングリコールエーテル型のPCP誘導体のみが水に分散するか,あるいは水に溶解する。とくにぺンタオキシエチレングリコールPCPは水にかなりよく溶けて若干の界面活性をあらわす。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 68 (11), 2107-2110, 1965

    The Chemical Society of Japan

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