ポリビニルアルコールを乳化剤とした酢酸ビニルの乳化重合条件と重合物の性質

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the Polymerization Conditions of Vinyl Acetate in the Presence of Polyvinyl Alcohol as Emulsifier on the Properties of Polyvinyl. Acetate Emulsion
  • ポリビニルアルコール オ ニュウカザイ ト シタ サクサン ビニル ノ ニュウカ ジュウゴウ ジョウケン ト ジュウゴウブツ ノ セイシツ

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説明

ポリピニルアルコールを乳化剤とした酢酸ビニル乳化重合物の性質におよぼす製造どきのモノマーの滴下速度,開始剤の種類の影響を70℃以上の重合温度で調べた。過酸化水素レドックス系では,モノマーの滴下速度が遅いほど粒子は小さく,乳化重合物の粘度は高くなった。過硫酸アンモ論ウム系は,成分を重合の開始どきに全部仕込むバッチ方式では安定な乳化重合物が得られなかった。また,モノマーの滴下速度の遅い場合の結果を過酸化水素レドックス系と比較すると,粒子は大きく,乳化重合物の粘度は低下した。これらの結果は,フィルムの性質なども考慮して,ポリビニルアルコールへの酢酸ビニルのグラフト重合の度合によるものと結論した。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 74 (6), 1233-1236, 1971

    The Chemical Society of Japan

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