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- 川又 元夫
- 三井東圧化学株式会社大船中央研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Reaction Velocity of the Hydrodimerization of Acrylonitrile by Sodium Amalgam and Effect of Catalysts
- ナトリウム アマルガム ニ ヨル アクリロニトリル ノ スイソカ ニリョウカ ハンノウ ノ ソクド ト ショクバイ ノ サヨウ
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説明
ナトリウムアマルガムによるアクリロニトリルの水素化二量化反応について検討した。二酸化炭素ガスで反応液のpHを調節しながら,ジオキサン溶媒中のアクリロ8トリル水溶液にナトリウムアマルガムを接触させて反応を行なった。アマルガム中のナトリウムの反応速度はその濃度に比例する0次反応であることが明らかになった。<BR>反応液中にトリメチルフェニルアソモ8ウム塩のような第4級アンモニウム塩を添加すると,反応速度が増加し,同時にアクリロニトリルの水素化二量体であるアジポユトリルへの選択率が上る。しかし,触媒の有無は反応の活性化エネルギーに変化を与えず,いずれも約3kcal/molNaであることがわかった。触媒としては,4級アンモニウム塩,ヒ素塩,ホスフィソ化合物などが有効であるが,特に4級アンモニウム塩中の一つの基がフェニルまたはシクロヘキシルのような立体的な大きさを持つことが効果のあることが認められた。また(CH3)3RNBr型触媒について検討した結果,Rが直鎖アルキルの場合,Rの炭素数が6~9に触媒効果の最低値があること,Rが環状物の場合,フェエルでもシクロヘキシルでも強い触媒作用を持つことが明らかになった。<BR>これらの検討の結果から水素化二量化反応における触媒の作用機構について,アクリロニトリルと触媒の相互作用を仮定して考察を行なった。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 74 (5), 912-918, 1971
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680111056768
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- NII論文ID
- 130004279605
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- NII書誌ID
- AN00080721
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- NDL書誌ID
- 8200553
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可