m-キシリレンジアミンとアジピン酸の初期重縮合段階における平衡と速度

書誌事項

タイトル別名
  • Polycondensation Reaction of m-Xylylene Diamine and Adipic Acid
  • m-キシリレンジアミン ト アジピンサン ノ ショキジュウ シュクゴウ ダンカイ ニ オケル ヘイコウ ト ソクド

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説明

m-キシリレンジアミンとアジピン酸の初期重縮合段階 (密閉-含水系における180~240℃ の重縮合反応) における見かけの平衡定数Kおよび反応速度定数 k1 を測定した。<BR>Kの値は 400~700であり反応系の含水量によって大きく変動するが, 含水量が一定のところでは温度の上昇により僅かに低下する傾向が見られ 2~4kcal/molの発熱反応であることがわかった。一方可逆反応を伴う二次反応速度式を基にして測定された k1もKと同様に含水量の増加により大幅に低下し, 見かけの活性化エネルギーは 15~22kcal/molである。<BR>これらの測定結果を緒方氏が測定したヘキサメチレンジアミンとアジピン酸 (6,6-ナイロン) の初期重縮合段階のそれらと比較したところ, Kおよび k1 ともに本研究のポリアミドの場合が大きい値を示し, 6,6-サインに比べて高い重合度をもつ初期縮合体が得られやすいことを明らかにした。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 74 (3), 503-506, 1971

    The Chemical Society of Japan

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